フィナステリド デュタステリド違い【7項目比較】効果・費用まとめ

「フィナステリドとデュタステリド、どちらが自分に合うのか知りたい」――そんな初診前の悩みに対して、まず早見表で違いを整理し、その後に作用・効果・安全性・費用・選び方を順番に解説します。

根拠は日本皮膚科学会ガイドライン(2017)PMDA(公的な医薬品情報)で確認できます。なお本記事は一般情報であり、気になる症状があれば必ず医師へ相談し、自己判断の開始・中断は避けてください。

👉 初めて読む方は、以下の早見表 → 「作用と効果」 → 「副作用と安全性」 → 「費用」 → 「選び方」の順で読むと理解しやすく、迷いにくくなります。

合わせて読みたい:AGA治療を比較!3タイプの効果・費用・副作用【早見表】

  1. フィナステリドとデュタステリドの違い【早見表】
  2. 作用と効果の違い(しくみ/期待できる変化)
    1. しくみ:DHTを減らして「進行」を抑える
    2. 効果の見方:写真・抜け毛・自覚の3本柱
  3. 副作用・安全性・「使えない人」の違い
    1. よくある注意点(やさしく要約)
    2. 万一のときの対応
  4. 費用と入手方法(通院・オンライン・ジェネリック)
    1. 月額の目安と初月費用
    2. 費用を無理なく抑えるコツ
  5. どっちを選ぶ?進行度と希望別の指針
    1. 進行度 × 目的の早見表
    2. 再評価サイクル(3〜6か月)
  6. 根拠と推奨(ガイドライン・臨床試験の要点)
    1. ガイドラインでの位置づけ
    2. 臨床試験の読み方(簡潔に)
  7. 使用感と満足度(よくある体験と工夫)
    1. 体験談でよく語られること
    2. 満足度を上げる3つの工夫
  8. ✅ まとめ|フィナステリドとデュタステリドの違い
  9. FAQ:フィナステリド/デュタステリド(質問表→各Q&Aへ)
    1. Q1:一番の違いは何ですか?
    2. Q2:効果はどれくらいで分かる?
    3. Q3:副作用はどちらが出やすい?
    4. Q4:PSA検査や献血での注意は?
    5. Q5:価格差はどのくらいありますか?
    6. Q6:進行が強い場合はどちらが向く?
    7. Q7:内服+外用の併用は必要?
    8. Q8:切り替えのタイミングはいつ?
    9. Q9:中止するとどうなる(再進行)?
    10. Q10:個人輸入は安全ですか?
  10. 関連ガイド(内部リンク)
  11. 出典・参考(主要)

フィナステリドとデュタステリドの違い【早見表】

項目フィナステリドデュタステリド
しくみ男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)を主にⅡ型で減らすDHTをⅠ型+Ⅱ型の両方で減らしやすい
ガイドライン推奨A(有効性が高い根拠)A(有効性が高い根拠)
費用目安月3,000〜6,000円(ジェネ中心)月5,000〜9,000円(ジェネ中心)
変化の目安3〜6か月で中間評価3〜6か月で中間評価
主な注意性機能の変化・肝機能などに注意同様+体から抜けるまでがやや長い
使えない人妊婦の取扱い禁止(割らない・触れない)妊婦の取扱い禁止(割らない・触れない)
一般的な用量1mg/日0.5mg/日
  • 効きの幅を重視するならデュタ(Ⅰ型も対象)。費用とのバランス重視ならフィナが出発点になりやすい。
  • 評価は最低3〜6か月単位。短期の自己判断や中断は避け、記録(写真・メモ)で客観的に振り返りましょう。

作用と効果の違い(しくみ/期待できる変化)

しくみ:DHTを減らして「進行」を抑える

薬剤減らす仕組み特徴の要点学会推奨
フィナステリドDHTを作る酵素(Ⅱ型)を主にブロック頭頂〜前頭部の「進行抑制」で実績が多いA
デュタステリドⅠ型+Ⅱ型の両方に作用してDHTを幅広く低下進行している例で「実感」を後押しする可能性A

✅ まずは薄毛の進行を止めることが最優先です。どちらも「発毛剤」というより、DHTを減らして抜け毛の悪循環を断つことが主目的です。

効果の見方:写真・抜け毛・自覚の3本柱

評価軸ポイント頻度
写真の比較同じ明るさ・角度・距離で撮る月1回
抜け毛の体感洗髪時や枕元の毛量をメモ週1回
ボリュームの自覚セットのしやすさ・つむじの透け月1回

👉 3か月で中間、6か月で本判断が基本。毛の生え変わりサイクルの都合で、短期の劇的変化は稀です。小さな改善を積み上げていきましょう。

副作用・安全性・「使えない人」の違い

よくある注意点(やさしく要約)

項目フィナステリドデュタステリド
主な注意性機能の変化、肝機能の数値変化など同様。体から抜けるまでがやや長い
取り扱い錠剤を割らない・砕かない。妊婦は触れない同様。カプセル破損品の接触を避ける
検査への影響前立腺の血液検査(PSA)が低めに出る同様。検査前は服薬を必ず伝える
使えない人妊婦の取扱い禁止・医師の指示に従う同様(取扱い禁止)

✅ 症状や不安を感じたら自己中断せずに連絡。医師の指示に従って検査や用量調整を行い、記録を残すと安全管理がスムーズです。

万一のときの対応

  1. 症状の種類・強さ・出たタイミングをメモする。
  2. 内服状況・他薬・サプリ・飲酒なども書き出す。
  3. 医療機関へ連絡。必要に応じて受診や検査を行う。

👉 前立腺の検診(PSA)は数値が低く出るため、検査前に服薬を必ず申告してください。

費用と入手方法(通院・オンライン・ジェネリック)

月額の目安と初月費用

区分フィナ(目安)デュタ(目安)
通院・先発7,000円〜(地域差あり)9,000円〜(地域差あり)
通院・ジェネ3,000円〜(院ごとに差)5,000円〜(院ごとに差)
オンライン・ジェネ2,500円〜(キャンペーン有)4,000円〜(キャンペーン有)
初月費用初診や検査で上振れすることも同様

✅ 比較は半年の総額で。価格だけでなく、相談のしやすさ・配送の柔軟性など続けやすさも重要です。

費用を無理なく抑えるコツ

  • ジェネリックの活用で継続しやすくする。
  • オンライン診療を使い、時間と交通の負担を減らす。
  • 用量・剤形は自己判断せず、医師と調整していく。

👉 具体的な比較は → AGA治療の費用まとめ をあわせてご覧ください。

どっちを選ぶ?進行度と希望別の指針

進行度 × 目的の早見表

進行度目的第一候補代替・併用
軽度進行抑制・現状維持フィナ外用ミノキ追加を検討
中等度抑制+実感のバランスデュタ外用ミノキ併用で底上げ
進行例実感重視・巻き返しデュタ施術や生活習慣の最適化も

✅ 判断軸は予算・通院可否・副作用の許容度。3〜6か月ごとに写真と体感で再評価し、必要に応じて切替や併用を行います。

再評価サイクル(3〜6か月)

  1. 開始前に正面・頭頂・側面を同条件で撮影。
  2. 3か月で中間レビュー。副作用・費用負担も確認。
  3. 6か月で継続・切替・併用を決定(続けられる形を優先)。

👉 併用の考え方は → ミノキシジル併用ガイド、施術比較は → 施術比較 を参考にどうぞ。

根拠と推奨(ガイドライン・臨床試験の要点)

ガイドラインでの位置づけ

項目フィナステリドデュタステリド
推奨度A(強く推奨)A(強く推奨)
根拠の要旨男性型脱毛の進行抑制に有効広くDHTを低下させ有効性を示す
検査上の注意PSAが低く出る → 検査前に申告同様+体から抜けるまでの時間が長め

✅ 詳細は日本皮膚科学会ガイドライン(2017)で確認できます(医療者向けの専門資料)。

臨床試験の読み方(簡潔に)

  • フィナ:進行抑制の一貫した報告。長期データが多く安全性プロファイルが整理されている。
  • デュタ:毛髪数や太さ指標の改善で優位の示唆。反応が乏しい症例の上振れに期待。
  • 試験条件は多様。単純比較は避け、傾向として受け止めると実務的。

👉 最適解は人それぞれ。記録と再評価で自分に合う線を見つける姿勢が近道です。

使用感と満足度(よくある体験と工夫)

テーマありがちな声ヒント
初期脱毛開始後しばらく抜け毛が増えた生え替わりの「入れ替え」。過度に不安にならず記録と相談
実感速度3か月以降から密度が良くなった月次写真で「微差」を見逃さない
継続ハードル価格・通院・不安で続きにくいオンライン活用と定期フォローで摩擦を下げる

✅ 不安の多くは情報不足から。疑問点は早めに相談し、データで見える化すると安心して続けられます。

満足度を上げる3つの工夫

  1. 期待値の調整:到達目標と期間を共有し、短期の焦りを避ける。
  2. 副作用マネジメント:症状があれば記録 → 医師と早めに調整。
  3. 生活適合性:費用・通院・配送を自分の生活に合わせる。

👉 続けやすい体制づくりが、最終的な結果と満足度を大きく左右します。

✅ まとめ|フィナステリドとデュタステリドの違い

項目フィナステリドデュタステリド
作用部位Ⅱ型酵素を主に抑制Ⅰ型+Ⅱ型の両方を抑制
費用相場月3,000〜6,000円月5,000〜9,000円
向くケース軽度〜中等度、費用を抑えたい進行例や効果実感を重視したい
注意点副作用・肝機能変化、妊婦取扱禁止同様+体から抜けにくい
  • ✅ まずは半年単位で評価し、短期の自己判断は避ける。
  • 👉 費用・副作用・通いやすさを考慮して継続しやすい治療法を選ぶ。
  • 👉 不安があれば必ず医師に相談し、自己中断は避ける。

フィナとデュタはどちらもAGA治療の第一選択薬ですが、効果の幅・副作用の出方・費用負担は人によって異なります。

定期的に写真や体感を振り返り、医師と相談しながら最適解を探すことが大切です。

FAQ:フィナステリド/デュタステリド(質問表→各Q&Aへ)

👉 まずは下の質問表をタップ(クリック)すると、各Q&Aにジャンプできます。

#質問リンク
1一番の違いは何ですか?Q1へ
2効果はどれくらいで分かる?Q2へ
3副作用はどちらが出やすい?Q3へ
4PSA検査や献血での注意は?Q4へ
5価格差はどのくらいありますか?Q5へ
6進行が強い場合はどちらが向く?Q6へ
7内服+外用の併用は必要?Q7へ
8切り替えのタイミングはいつ?Q8へ
9中止するとどうなる(再進行)?Q9へ
10個人輸入は安全ですか?Q10へ

Q1:一番の違いは何ですか?

A:フィナステリドはⅡ型の酵素を主に抑え、デュタステリドはⅠ型+Ⅱ型を同時に抑えます。つまりデュタのほうがDHT(ジヒドロテストステロン)を広く減らしやすい設計です。初期〜軽度はフィナでも十分なことが多く、進行している例ではデュタが検討されます。
(出典:日本皮膚科学会ガイドラインPMDA:プロペシアPMDA:ザガーロ

Q2:効果はどれくらいで分かる?

A:中間評価は3か月、最終的な継続判断は6か月が目安です。毛の生え変わりの都合で短期の劇的変化は少ないため、写真・抜け毛メモ・体感の3点を揃えて判断すると納得感が高まります。
(出典:PMDA:フィナステリド添付文書PDFPMDA:デュタステリド添付文書PDF

Q3:副作用はどちらが出やすい?

A:性機能の変化や肝機能の数値変化などは両剤で報告があります。デュタは体から抜けるまでが長い点に留意し、症状が出ても自己中断せず必ず医師へ連絡してください。
(出典:PMDA:プロペシアPMDA:ザガーロ

Q4:PSA検査や献血での注意は?

A:前立腺がん検診の血液マーカー(PSA)が低く出ることがあります。検査前には必ず服薬を申告してください。献血については施設の基準があるため、事前に確認しましょう。
(出典:PMDA:フィナステリドPDFPMDA:デュタステリドPDF

Q5:価格差はどのくらいありますか?

A:目安としてフィナは月3,000〜6,000円、デュタは月5,000〜9,000円です。比較は半年の総額で見ると判断しやすく、ジェネリックやオンライン活用で抑えられることがあります。
(出典:院・薬局の価格表示は各自異なるため、本文は相場の目安。薬の基礎情報はPMDA参照)

Q6:進行が強い場合はどちらが向く?

A:広くDHTを下げやすい設計から、デュタが検討されやすいです。反応が乏しい場合は、外用ミノキや施術を組み合わせるアプローチもあります。
(出典:日本皮膚科学会ガイドライン

Q7:内服+外用の併用は必要?

A:実感を高めたい場合や部位の悩みが強い場合に検討価値があります。費用や負担と相談し、医師と無理のない継続設計を作りましょう。
(出典:日本皮膚科学会ガイドライン

Q8:切り替えのタイミングはいつ?

A:基本は3〜6か月で再評価し、効果が乏しい・負担が大きい・副作用懸念がある場合に、フィナ⇄デュタの切替や併用に段階的に移行します。
(出典:PMDA:フィナステリドPDFPMDA:デュタステリドPDF

Q9:中止するとどうなる(再進行)?

A:内服を止めるとDHTが元に戻り、再び進行する可能性が高まります。やむを得ない場合は、医師と代替策や縮小プランを相談し、影響を最小限に抑えましょう。
(出典:日本皮膚科学会ガイドライン

Q10:個人輸入は安全ですか?

A:偽造品・品質・法令のリスクが大きく、厚労省は注意喚起しています。安全性と追跡性の観点から、医療機関での正式な処方とフォローを推奨します。
(出典:厚生労働省:医薬品等の個人輸入Q&A

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関連ガイド(内部リンク)

✅ 上記ページが未公開の場合は、公開後にリンクを有効化してください(404回避)。

出典・参考(主要)

※本記事は一般情報の提供を目的とし、個別の診断・治療を指示するものではありません。症状や服薬については必ず医師にご相談ください。

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